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洋裁を本格的にやりたい

ウェディングドレス店長のご挨拶

自分の好きな洋服を、母に訊きながら教わっていくうち、本格的に習ってみたくなった。

その頃は、もう就職していて、つらい日々を送っていたのだ。配属先の同僚(ま、先輩に当たるのだが)と上手くいかない。

新人だから、という甘えが確かにあった。何しろ,すべてその人にお伺いを立てて、仕事をしたのだから。同じ仕事を二人で分担、、、私は一歩も二歩も引いて、すべてお任せ状態。きっと、その人は自分のことでいっぱいで、新人の私は信用も出来ず、仕事を回せなかったのだ。

つまり、「言いつけられた仕事はこなす。しかし、自分から動かない」というロボットだった私。「この書類できました。」「そう、じゃ本でも読んでて」・・・3年で移動が出来る。3年の辛抱だ。私は自分にそう言い聞かせ、何か他に打ち込めることを探した。

定時になると、とりあえず訊いてみる。「あの、他に何かありませんか?」答えは決まっている。「お先にどうぞ」。さあ、この自由な時間、私のために使うぞ。

たしか、ケイコとマナブという雑誌が発行されていた。自宅と仕事場を中心に、探していく。私は迷わず洋裁の項目を見ていった。その中に「芝洋裁学校」というのが目に入る。

東京都立なら月謝もきっと安いだろう。定時であがれば授業時間に間に合うはず!その日のうちに申し込み、面接があると聞いてびっくりしたが、絶対やりたい!

「お仕事をされていて、時間などは大丈夫ですか?」年配の小柄な先生だった。「ええ、大丈夫です」「では、手続きをしてください」

テキストや定規など、こまごましたものを買って、うきうきしながら帰った。

さて、授業はどうだったかというと、、、まず、先生が製図を黒板に書く。それは、襟だったり袖口だったり、ブラウスだったりする。とりあえず、私たち生徒はミニサイズの製図をノートに写す。

そして、そのミニサイズの型紙で、ミニサイズの襟とか、袖とかを作るのだ。小さいものが苦手な私はこれが結構つらかった。でも、ミニとはいえ、実際に作ったことがあるとないではぜんぜん違う。

先生一人に、生徒40人くらい。でも、会社帰りの時間もあって、お休みが結構いる。何回かは帰りにお茶したりしていたけれど、皆疲れているのよね。8時くらいに終わっても、帰宅するのは9時過ぎ。

一通り、さまざまなミニサイズのものを作り上げ、いよいよ自分の物を縫う。

最初は、基本のタイトスカート。生地と糸は自分で用意する。私は黒のミニスカートにしよう(若かったなぁ)と決めていた。先生の製図は、スカート丈70cm。ひざ下で、ふくらはぎ手前の、私の足がいちばーーんぶっとく見える丈だ。もちろん、

私は、「この丈のスカートは持っているので、もっと短くしたい」と言った。「そうですか、では60cmくらいがいいわね」「いえ、どうせなら思い切ってミニにしたいんです」「ええっ、もっと短くですか?!」あんまり先生が驚くので、スカート丈は50cmで妥協した。

先生の指導の下、採寸をし、型紙を書き、生地を裁ち、、、。仕付け糸で出来上がりどおり仮縫いをして試着をしてみる。


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